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井上靖  「こんどは俺の番だ」 (文春文庫)

井上靖  「こんどは俺の番だ」 (文春文庫)
のっけからすごい場面。主人公雲野八一郎という男が、深夜ビルに素手で登る。死と隣り合わせの危険な行為。何でこんなことをやるのか。十津川光子という女にまとわりついている上野という男との約束、ビルの素手のぼりに成功したら、光子とは縁を切るーそのためにビルを上る。もうここで、行為とその背景のギャップにしらけてしまい、後は肩の力を抜いてほいほい読んだ。
 金もない、若い八一郎が光子を連れて行く場所がクラブやキャバレー。移動は、電車やバスもあるがリアルに描かれるのときは常にタクシー。それもとんでもない長距離を平気でタクシーで移動する。
 井上は若者の生活の実態にあわせた物語を作るのでなく、自分の生活文化の中に若者を描いてしまう。つまらない作品になって当たり前である。

| 古本読書日記 | 08:24 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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