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西加奈子  「漁港の肉子ちゃん」(幻冬舎文庫)

西加奈子  「漁港の肉子ちゃん」(幻冬舎文庫)
あとがきを読むと、西はこの作品を」を書くために、石巻に一泊二日の旅行をしたらしい。そして、この作品執筆中に大震災が起きたそうだ。そういう大変化がこの作品の骨格を作っている。
 一泊二日では漁港の町を描くことは不可能である。この小説がだめだと思うのは、それゆえ、小学校、商店街、漁港、海、水族館、エロ神社で起こることが全く独立して結びつかないことにある。商店街の出来事は、大阪の下町をそのまま持ってきているだけで、とても港町のようには読めない。それから、きっと震災があってから、キクと肉子のおいたちが書かれたのだと思う。それまでのトーンとおいたちのトーンが違いすぎる。
 一つの一貫した作品になっていない。

| 日記 | 17:45 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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