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「原稿零枚日記」 小川洋子  

小川洋子  「原稿零枚日記」 (集英社文庫)
そこここにある日常から入って、なんとも心地よい非日常に運んでくれ、また日常にもどしてくれる。小川ワールドを夢見心地で浮遊する。この時間が実に楽しい。
 この連作短編集も小川を存分に発揮している。
小学校のとき暗唱クラブに入って、文学作品を暗唱する。これが楽しくてしょうがない。
このときの様子がすごい。
 「一つ一つの言葉が鳥のように羽ばたき、集まる、やがて隊列をくんで空を突きすすんでゆく。こうなればあとはもう鳥たちの帰趨本能に従うだけで、物語の行きつく場所へたどりつける。あるいは、言葉たちがステップを踏む場合もある。彼らの動きは少しずつつながり合い響き合いしながら、一つの舞いになってゆく。」
 小川が小説を書くときの、頭のなかを覗いてみればみえるような文章である。

by はなゆめ爺や

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