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「まぐだら屋のマリア」 原田マハ  

原田マハ  「まぐだら屋のマリア」(幻冬舎文庫)
原田マハは物語を作ろうと懸命に頑張っている作家だ。この作品もその頑張っている姿が目に浮かんでくる。最後の紫紋とマリアの別れの場面など、映画のシーンのようで、印象深い。これも原田得意とするところだ。題材を食材を使い回ししていて有名になった「吉兆」の問題から掘り起こしたのも社会に敏感で感心する。
 物語の主舞台は、山陰地方の海辺の村で名前は尽果という。でも山陰の村に読者を運ぶことができない。東京にいるような気分で最後までいってしまう。
 雪かき、菜の花、山菊は言葉だけが羅列され中身のふくらみがない。紫紋の下宿が6畳一間のアパートもちょっとしらけるけど、せめてその周りの風景や、村の人々の声があればいいのだが全くない。村も舞台となる食堂も田舎のお医者さんも、どうにもイメージが浮かんでこない。
 こういう作品をものにするには、イメージにあった村を探してそこで執筆するくらいでないと成功しない。 

by はなゆめ爺や

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