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「一日暮し」 水上勉  

水上勉  「一日暮し」 (角川ソフィア文庫)
このエッセイを書いたとき水上は76歳。長野飯山の庵で暮らしていた禅僧正受老人の「一日だけよく生きる」という心境にいたりその哲学を水上は説明している。
 明日などどうなるかわからない。今日を今をつつがなく生きればそれで死んでもよいとい境地。禅僧のみならず、鈴木大拙や西田幾太郎までを引用してその大切さを説く。
 で面白いのは、京都にいて阪神淡路大震災に水上はであう。その激しい揺れに恐怖でおののく。熱が恐ろしさに38度5分まで上昇。これは大変ということで、大病院まで運んでもらい手当と点滴と個室で入院をさせてもらう。死ぬことがいやという人がたくさん亡くなり死んでもいいと達観していると豪語している人は恐怖でにげまどい結局生き延びている。
 何だか言行不一致が、威丈高に死んでもいいと言ってるだけに、あまりにも大きすぎる。

by はなゆめ爺や

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