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「かわいそうだね?」

綿矢りさ  「かわいそうだね?」 (文春文庫)
綿矢の発想、物語の展開は絲山秋子に似ている。絲山に比べると綿矢の物語は、とんがりが少なくどこか甘えていて力が足りない。多分絲山が社会人を経験、結構きつい体験があり、そこをバネにして物語を作っているからだと思う。綿矢は学生で芥川賞をとりそのまま作家生活にはいっている。
 標題の作品は糸山ばりの最後「しゃあない」で物語がとじられる。これを主人公に言わせるために書いた作品であるならば、なんとも物語の最初からの70%部分は殆ど無意味であり不要だ。男も女もよきにつけあしきにつけ社会人となる、年々変わってゆく。百貨店に勤めている樹理恵は30歳で販売チーフである。それが恋愛の悩みを入社して間もない綾羽に友達のように真剣に相談する。普通は同じ年格好か同じくらい社会経験を積んだ女性に相談するはずなのだけど。ここらあたりが綿矢の弱点である。

by はなゆめ爺や

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