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「弱気の虫」 松本清張 

松本清張 「弱気の虫」 (文春文庫)
自称ギャンブラーなんて気取っているやつは、だいたい気が弱い。気が弱いやつに限って、ドラマチックに抑揚をつけて勝ったときのことを自慢する。で、絶対負けた時のことは言わないものだから、世の中賭け事で負けた奴はいないようなことになる。
賭けマージャンは、最初は安全なレートでやっているが、段々面白さと興奮を求めてかけ率が高くなる。
それで負けが混むと支払ができない。強烈な請求がきて逃れられなくなると、お決まりの街金融への出勤となる。不思議なもので、そのお金は借金返済にあてられるものなのだが、金が懐にできると自分のお金と錯覚する。でも気が小さいから一万円限度で麻雀をしようなんて誘惑がおきる。そして麻雀をやるのだが一万円限度なんてことは忘れてしまってもっと負けがこむことになる。
借金に殺人事件が絡んで、主人公の弱気下級公務員川島がだんだん窮地に追い詰められる。そのときの心の有り様の変化を清張がたくみに描く。

by はなゆめ爺や

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