FC2ブログ

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

 「表象詩人」 松本清張 

松本清張  「表象詩人」(文春文庫)
この作品は清張の中でも、私の嗜好にあった作品である。
まだ、清張が作家前で小倉の鬱屈していた時代で、文学に燃えていた清張の青春時代を投影している作品だからだ。この時代を描いた清張の作品は短編であれ、長編であれ文学の香が高く漂う。
それから清張は、ミステリーに読者が納得ある事件の原因、背景を強く描き出すことをモットーとしている。この作品もそのモットーがよくでている。何しろ殺人が起こるのは作品の三分の二を過ぎてから。どうしてこんな事件が起こるのか、その過程背景を長々と書く。
最後もいい。会社の主任や課長では、家庭以外に女性を抱えることは金銭的に不可能。だからそんな女を抱えているのは、必ず不正をしてその金を捻出しているのだ。
不正、腐敗の背景をリアリティをもって描きだす。 

by はなゆめ爺や

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村

| 日記 | 18:58 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT














PREV | PAGE-SELECT | NEXT