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「紙の牙」 松本清張  

松本清張  「紙の牙」(ロマンブックス)
短編集。ほとんどの作品が既読。
大正の初め、九州一円を天皇の親戚のある宮が視察に訪れた。先導の栄誉に預かったのが多田巡査。入念なリハーサルの後、本番当日がきた。駅から県庁、農業試験場、そして最後に市役所が順路。
 さて、先導者がゆく道、みなれていた道だが、人っ子一人いない、ちりひとつおちていない、これがいつもの道なのかと多田は錯覚する。加えて極度の緊張が多田を襲う。それで県庁の後、試験場にゆくのか、市役所にゆくのか完全に失念してしまう。
誤って県庁の後、市役所に行ってしまう。市役所では玄関外に誰も待つひとはいない。即の対応もできない。完全に多田の失敗であった。
上司の署長が自害する。これは完全に多田にも死ねということを意味する。結果多田も首をつる。首つり現場には数十本のたばこの吸い殻があった。
 この宮が、戦後宮家を降下し一般人となる。
この宮が戦後ある宗教を起こす。多田の息子貞一が懐刀になる。真一の麻薬密輸が発覚、逮捕される。そのとき真一が毒ついた。
「これで、この宗教会も終わりだね。」そして元宮に父の悲劇を語る。
でも全く元宮には記憶はない。貞一のひとりよがりと彼の没落だけが残る。

by はなゆめ爺や

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