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 「風紋」 松本清張 

松本清張  「風紋」(講談社文庫)
東方食品(株)は、「キャメラミン」なる栄養食品に社運をかけた大宣伝を行い、それにより「キャメラミン」はおばけのような凄い売れ行きの商品となり、ちっぽけな企業から大企業に躍進した。それで、ずっと「キャメラミン」のみの一本足打法で経営を成り立たせてきた。
 そこに、「キャメラミン」はいんちき食品であり、常用すると腎臓機能障害を引き起こすということがまことしやかに世間に流れ出す。
 これを打ち消すべき暗躍とキレ者宣伝部長による今なら100億円以上を使う大宣伝をおこなう。一方では、腎機能障害を起こすと発信している学者を突き止め、彼に大量の金をつかませ、障害を起こすどころか、健康増進に効果ありと逆宣伝をさせたりもする。
 「キャメラミン」に対しての対応は一見統一されているように見えたが、社長、専務、常務、辣腕部長の異なった思惑により発生していた。最高の場面は、辣腕部長依願退職という辞令が発令された直後に、辣腕部長が素知らぬ顔で出社してきて、普段通りの仕事をする。 それに対して直属上司の常務もその上の社長も辣腕部長を排斥できないところ。
 当然のことながら、会社は倒産。この暗躍でさて誰が勝利したのか。読んでのお楽しみ。

by はなゆめ爺や

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| 日記 | 11:29 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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