FC2ブログ

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

 「風の息」 松本清張 

松本清張  「風の息」(上)(文春文庫)
松本清張  「風の息」(中)(文春文庫)
松本清張  「風の息」(下)(文春文庫)
共産党機関紙「赤旗」に昭和47年に連載された小説。
清張がやたらこだわる昭和27年におきた日航「木星号」大島墜落事故の真相を追い求めた小説。羽田から伊丹に向かった「木星号」。墜落ということになっているが、清張は、事故ではなく、大島近くで朝鮮戦争に備え演習中の米軍機が木星号を国籍不明機として撃墜。結果、不時着に失敗し墜落したとしつこく迫る。撃墜を隠し、証拠物件を持ち去る作業のために、当初「木星号」は浜名湖に不時着したと嘘の発表をして時間稼ぎをしたと主張。
 清張はどうして墜落が発生して20年もたってからこんなに執拗にこの事件を追ったのか、理解ができない。事故発生時の日本はアメリカ統治下。だから、アメリカの謀略や不都合なことには日本は何の手だし、抗議もできなかった。だから当時は同じような虚しい事件は多発していた。でも世が変わってかなり時間がたってあれはアメリカの無謀さでできたことと暴いても、そりゃああのころはそんなもんだということで終わる。
 つまり清張が拘るほどに、読者はあまり関心のない話題なのだ。
 加えて、宝石売りの謎の相善という女性がこの小説でかなりの枚数を使って語られる。しかし全く「木星号」墜落の真相には関係ない。小説の焦点が散漫となりつまらない作品にしている。

by はなゆめ爺や

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村

| 日記 | 11:27 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT














PREV | PAGE-SELECT | NEXT