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 「かげろう絵図」 松本清張 

松本清張  「かげろう絵図」(上) (文春文庫)
松本清張  「かげろう絵図」(下) (文春文庫)
徳川12代将軍家慶時代は前将軍家斉が院政を敷き、やりたい放題の時代。家斉はお側女性をとっかえひっかえして54人もの子供を作った。
 その家斉晩年の物語。息子家慶は体が弱く、将軍についていたが職は短命であることがみえていた。それで家慶の後継者をめぐり、家斉時代好きほうだいをして権力権益を享受してきた中野播磨守一派と、享保の改革で有名な水野忠邦一派との壮絶な争いを描く。
 とにかく長編。1100ページにもなる。その割に物語の構図が単純で、幾つかの事件や殺人が起るが、常に相手方に意図、中身が暴露され、かなり中だるみする。
 ただ清張、いつもの長編スタイルに従って、最後の山場は用意している。
中野一派を一瞬出世させよろこばせておいて、奈落の底に落としてしまう。読者からみれば清張作品にはめずらしく胸のすく結末。痛快感があふれでる。

by はなゆめ爺や

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