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 「象徴の設計」 松本清張

松本清張 「象徴の設計」(文春文庫)
明治11年、西南の役をやっと鎮めた明治政府。極度の財政難に陥り、西南の役での論功行賞は幹部将校にはあったものの、一般兵にはなく、加えて兵役費や公務員費を削減する政策を実施。こんなときに陸軍総帥山形有朋は1万八千坪の邸宅を造る。
現在の椿山荘である。金はどこから?権力を使っての強奪?
いずれにしてもこんな人間に、和とか人への信頼、絆を求めてもしかたがない。不信をベースにした国家及び陸軍、統治組織ができてゆく。
天皇を人間の上におく。彼の言葉は全知全能で、人間は絶対に従わねばならない。
軍に属する兵は、上からの指示命令は絶対服従で、意見はのべてはならない。
 それから山縣の一番重要な政策がスパイ起用策。自由民権運動のあらゆるところにスパイをおき、その情報を得て弾圧をする。
 この山縣の政策が、日本国家に根をはり、やがて第二次大戦の悲劇へ結びつく。
大隈重信が亡くなったときは国民葬で、別れの葬式には何万という国民がやってきた。山縣は国葬。列席者はわずかで非常にさみしい葬式だった。

by はなゆめ爺や

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