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「美徳のよろめき」三島由紀夫

「パスタマシーンの幽霊」に登場した作品なので、読んでみました。

難しかったです。文章自体は別に難しくないし、登場人物の心理もなんとなくわかるのですが、「正しい」解釈があるような気がしてならない……。
高校時代の現代文の先生に解説してもらいたいと思いました。
で、テストでは、
「次の語句の意味を書きなさい。1)道徳的瑕瑾 2)精励恪勤」
「タイトルにある『美徳』とは何か、あなたの考えを書きなさい」
「節子が聖女に例えられているのはなぜか」
「節子が夢遊病患者に例えられているのはなぜか」
みたいな質問があるはず。

貞淑な人妻が不倫をして、三回も中絶(ただし、うち1人は旦那の子)して、最後は別れる話。
旦那にはばれないし、子供への後ろめたさもあまり感じないし、同じように不倫をしている女友達には全部しゃべっちゃうし、別れる時も大してもめない。
自分が思うほどには男が自分を思っていないということを分かっていて(いや、どうだろう……)、自分が月経中でできないときは、旦那にもしてあげなかったような奉仕をする。肉体でつながっているという自覚がある。
男の方は、面倒くさいヒロインにうんざりしているところがあり、向こうから別れを切り出してくれてラッキーと思っている。ただし、俺も別れが辛いんだということをもっともらしく長々としゃべる。
まぁ、そんな感じです。そんななまぐさそうな内容なのに、上品です。

あとがきには、
「『聖女』の意味が不幸にして汲み取れない読者は、日本に数少ない耽美主義的作家が精緻な技巧を凝らして作り上げた、極度に人工的な美の世界には、残念ながら無縁の衆生だという他はあるまい」
とあります。
もう私、残念な人間でいいや。

ところで、耽美ってなんですか?

byはなゆめねえや
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