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「憑かれし者ども」 松本清張 

松本清張 「憑かれし者ども」(新潮文庫)
桐野夏生が選んだ中短編5編。4編は既読。
名作「鬼畜」も所収されている。妾の菊代が3人の子供を抱えて、宗吉の家に乗り込む。それからの宗吉の妻、お梅と菊代の恨みが陰にこもっての痛烈なやりとり、その間にたっておろおろする気の小さい宗吉。迫真、息をのむ場面は清張の多々ある作品の中でも最高傑作のひとつ。
 「赤いくじ」戦争直後の朝鮮にアメリカ軍がやってくる。そのとき残留日本婦人の中からくじびきで米軍人用慰安婦を20人選ぶ。でも米軍は慰安婦の要求はしなかった。しかし選ばれた20人は、日本への引き揚げ道中、みんなから売春婦としてさげすまれてみられた。モーパッサンの名作「脂肪の塊」を彷彿とさせる。

by はなゆめ爺や

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