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「吉村昭が伝えたかったこと」 文芸春秋編 

文芸春秋編 「吉村昭が伝えたかったこと」(文春文庫)
大学時代を一世風靡していた作家は遠藤周作、吉行淳之介、北杜夫、安岡章太郎。私がいじけていた性格のせいかこの4人は嫌いだった。雑誌やテレビに登場し、軽くていかにもチャラチャラして、作品も誠実さがないように思えた。
 そんなとき、出会った本が「海の鼠」。吉村昭の作品。これに完全に参った。それから吉村と一緒に歩いた。
 本屋に行くと、あれほど流行作家だった遠藤たちの文庫はどんどん棚から消えてゆき、
わずかの代表作だけが残っている。でも、吉村の文庫はひたひたと読み継がれて、今でも多くの文庫が棚を占めている。それをみるたび自分は吉村と歩いたことが誇らしくうれしく思う。
 この本は、時期のせいか地震の話に偏ってはいるが、吉村を愛する人たちの想いがぎゅっと詰まっている。ぜひ読んでほしい。特に苦楽を共にした、奥さんの津村節子のユーモア溢れる吉村のエピソードが読ませる。
 繰り返し、繰り返し読む短編がある。吉村の「さよと僕たち」志賀直哉「真鶴」太宰「眉山」小説ではないが宮沢賢治の詩「永訣の朝」。

by はなゆめ爺や

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