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「幸福な生活」百田尚樹

オチが読めてしまうものもありますが、それぞれの話が短いし、バラエティがあっておもしろいです。
どれも一定の品質です。後味の悪いものもない。

ネタバレになるのでさらっと書きます。
夢オチ(?)は、「輝く夜」にもありました。反則のような気がしないでもない。幽霊が登場するのは許せるんですけどね。
文庫化にあたって収録された作品は、うまいと思います。オチを知ってから読み返し、ちょっと無茶じゃないかとも感じたのですが、すべて清楚な新妻の設定と考えれば……いけるかな。
痴漢をネタに脅される話は、鞄の中身のせいで警察に行けなかったことを最初にほのめかしておかないと、フェアじゃない気がします。
妻との出会いは仕組んだものだったとか、ママには意外なかっこいい過去(?)があったとか、ニヤッと笑ってしまうものもありました。なるほど、旅行というより巡業ですね。

百田さんの作品では、「風の中のマリア」「夢を売る男」の次くらいに気に入りました。
長い小説になると、百田さんが描く女性たちについていけないと感じるのですが(「プリズム」と「モンスター」)、これは短いですからね。
ついでに言っちゃうと、「影法師」は袋とじがない方がよかったと思うタイプです。
「海賊と呼ばれた男」は、石油のにおいを嗅ぐ真似をしてハッタリきかせるところが好きですが、最初の奥さんを美化して終わるから、なんだか冷めてしまいました。
たくさん引き出しがあって、すごい作家さんだと思います。

by はなゆめねえや
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