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「火神被殺」 松本清張

松本清張 「火神被殺」(文春文庫)
中編集。
今どき、不倫は世間一般にあって、それがばれて会社での地位を失ったり、社会から非難されるということは殆ど無い。でも浮気相手が殺されたということになったら,話は全く異なってくる。
 浮気相手が殺されたとき、主人公は大阪に出張、商談中だったからアリバイは完全。しかし、不倫相手の交遊関係を警察が洗ったら、自分があぶりだされる。それは、妻に会社に不倫が知らされることになり、一時的にも重要参考人の扱いを受けることになることが想像される。それがまずい。会社から、家庭から抹殺されることになる。
 まさか妻は、不倫をしていることは知らないだろうと思っていた。でも妻は部屋の掃除をしていて天井裏に、彼がベルギー旅行の際不倫相手に買ってプレゼントしたテーブルクロスがあることを知る。
妻は何食わぬ顔をしていたが、主人公の不倫を知っていたのだ。
そして主人公もそのことに気付いた。
 ここから主人公の恐怖心と妄想はとどまることなく増してゆく。ここらあたりの心の揺らめき、清張の表現は迫真にせまる。主人公の恐怖、妄想と一緒に読者は旅を続ける。

by はなゆめ爺や

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