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「中央流沙」 松本清張 

松本清張 「中央流沙」(中公文庫)
この作品は、高級官僚の利権疑惑とそれを見つめる下級官僚の態度を冷ややかな目でみつめる清張得意の官僚物。
 この作品で目をひくのは、利権、汚職の利益、うまみを享受している高級官僚がそれらが露見されそうになると、組織的にどう対応するかの方法。
 だいたい汚職というのはまず下級官吏がつかまり、それがだんだん上に登りつめてゆく。
その組織の構造上、のぼりつめる過程で、かならず汚職の要に位置する役人がいる。高級官僚からいわれるまま唯唯諾諾と命令に従っている下級官僚の最高の地位、それは課長補佐。この課長補佐の口封じをするため、何とこの作品では高級官僚の口利きが課長補佐に自殺するよう迫るのである。その代わり、残った家族は今よりも数倍良い暮らしを保証すると言うのである。こころおきなく自殺して組織を守ってくれというわけ。
 この作品では課長補佐はそれを拒否するが、組織を守るため、高級官僚を守るためとで過去自殺した下端役人もいたんだと読後思った。

by はなゆめ爺や

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