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「永遠のとなり」白石一文

読みやすかったです。
白石さんの作品は、料理がおいしそうです。トルコ風の焼き魚とか、もつの赤ワイン煮込みとか、ピーナッツバターのパスタとか、いい肉を使ったハンバーガーとか……。
この本の終盤に出てくるバイキングの描写も、おいしそうでした。

IMG_1053.jpg


あとがきにもそんなことが書いてありますが、作者が実際に経験したことが活かされているのだろうと思います。もちろん話としてまとまっていますが、書きながら自分に問いかけていたんじゃないかとか、似たような体験があったんじゃないかとか、そういうことを感じる内容です。

主人公が男性であっても楽しく読めるときはあるのですが、この青野さんにはついていけない部分がありました。
不倫で捨てた女に数年経っても恨まれているとか、公園でウイスキー飲んで休憩しながらサイクリングとか、友人の妻が夢に出てきて久々に(うつ病に伴う精神性勃起障害があったそうな)興奮したから「何かの機会にその恩義に報いたい」とか。
病気なんだからゆっくり休んでいいのですが……どうも、ね。

これもあとがきで引用されているのですが、「私は私という人間が本当に嫌いだったのだ」と主人公が自分の人生を振り返り、「自分だけは、いまの自分というものを根本的に愛し、認め、許すようにしようと言い聞かせ(る)」というくだりがあります。
そういえば、「彼が通る不思議な~」には、「生きる気持ちを維持するために必要なのは夢や希望なんかじゃないんだ。自分が好きだってことなんだよ」というセリフがありました。
あまり素直に物事を受け止められない性格なので、愛し・認め・許してあげる「自分」はどれほどのものなのか、自分自身にそれだけの価値や必要性があるのか、と突っ込みたくなる。
あ、もちろん子供は別です。ふさわしい自尊心を持つべきだと思います。

いろいろ考えさせてくれる本でした。


by はなゆめねえや

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