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 「憎悪の依頼」 松本清張

松本清張 「憎悪の依頼」(新潮文庫)
短編集。
巻頭の表題作「憎悪の依頼」が面白い。
私という主人公は、金銭貸借のもつれから川倉という男を殺害したことになっている。しかしそこにはもっと他の原因がある。
 私には二年来付き合っていた彼女がいた。その彼女は、映画でも、喫茶店でも、観劇でも、言えば必ず応じてくれた。ところが、手ひとつ握ろうとしても拒む。まして、キスをしたり体の関係などとんでもない。なんとかしようと箱根に旅行にさそった。彼女は承諾してくれ一緒に箱根に連れて行った。これで待ちかねたようにキスを迫るが彼女は強固に拒否。彼女は一人風呂に入る。結局2人は2時間ばかりして帰京することになった。
 そこで友達の川倉に彼女ほど硬く変わった女はいないというと、川倉が3万円くれたら
彼は彼女をおとしてみせるという。
 それで3万円渡すと、次の日彼女と手を握ったという。また3万円渡すと、キスをしたという。そしてとうとう最後まで次のときいったという。たった2週間ほどの間に・・・。
彼は2年間かけてなにもなかったというのに・・・。
 その報告を受けたとき彼と川倉はしこたま酒を飲んだ。草むらにでたとき川倉が立ち小便をした。その背中を見たとき急に憎悪がわきでた。近くにあった石で思いっきり彼の頭をぶったたいた。

by はなゆめ爺や

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