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二階堂黎人   「名探偵水乃サトルの大冒険」(講談社文庫)

 すこしおどろおどろしいミステリー5編が収録されている。

第2次世界大戦直前、東京は防衛機能が弱いとして、長野県の松代町に大規模な地下壕を創りその地下壕に首都機能を移転する計画ができあがり、国会の承認を得て工事が開始された。天皇が暮らしている皇居の移転も計画され住居はもちろんビリヤード場建設も予定されていた。しかし、地盤が弱く地下壕の建設は途中で断念。本土決戦のために武器貯蔵庫にすることになった。それが高さ700M弱の皆神山。

 皆神山は日本のピラミッドと言われている。しかし、完成することなく途中で建設が止まる。だから、エジプトなど世界に多くあるピラミッドは頂上が尖り三角錐になっているが、皆神山は台形のようになっている。

 これは確認していないが、この本によると台形の頂上は湖になっているとのこと。軍はこの湖に武器を投げ込み貯蔵したそうだ。

 物語では、夜中この山中で宇宙人を見たという目撃情報が多数でる。武器収集のために、ある宗教団体がダイバーを使い収集していることが明かされる、確かにダイバーの姿は、人間が想像している宇宙人の姿によく似ている。

 物語では、コテージで3人が密室状況で殺害される。もちろん犯人は殺害後逃げ消えている。しかし、殺害部屋は完全密室状態。唯一天窓が数メートルの高さにあり、そこから逃げたのではということ推理されるが、そんな所からヒモをひっかけたらし、それをたぐって天窓までゆきさらにそんな高いところから飛び降りるなど不可能という意見が捜査陣から多数でる。

 ここで名探偵主人公の水乃サトルが登場。
昨夜は地滑りが起こり、コテージは回転してひっくり返った状態になり、天窓が足元に存在し、そこから逃げたと説明する。

 捜査陣がしかしコテージは、天井はてっぺんにある状態で止まっている。

すると、水乃がいう。
「昨夜は2回地滑りがあった。最初の地滑りで、コテージはひっくり返り。2回目の地滑りでさらにもう一回回転して、元にもどったんだ。」と。

 これには私もまいった。しばらく笑いがとまらなかった。
収録されている「空より来たる怪物」より。

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| 古本読書日記 | 05:46 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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