安藤祐介 「1000ヘクトパスカル」(講談社文庫)
今日の新聞にライターのしげぞうさんのインタビュー記事が載っていた。
しげぞうさんは、家電製品の取扱説説明書を制作している会社に勤めていて職場のIT化にも取り組み順調に出世、少し前まで20人の部下を持つ部長職をしていた。千葉にマンションを購入。しかし52歳直前に貢献したと確信していた会社からリストラによって退職に追い込まれる。
会社から新しい会社を紹介してもらうが、給料が今の3分の1。ハローワークにも行くが、52歳では就職口は無い。当たり前、定年までわずか、高給を払っていたら、会社は元が取れない。よほど何か特殊な能力を持っていない限り、50代の転職は需要が皆無なのである。家族3人、ローンを抱え、生命保険金がはいればと真剣に考えたこともあったそうだ。
この作品、主人公の城山義元を中心とした大学生活全般を描いているが、中心のテーマは卒業後どんな道に進むかである。
義元は、大学でバンドを組みライブにでたりしているが、それ以外はバンド仲間を中心に義元の部屋に入り浸り、酒におぼれた怠惰な大学生活を送っていた。
就職活動は50社を受けたが、全部カラブリ。
義元の部屋に入り浸っていた2年先輩の曾根田。家電メーカーに就職。埼玉営業所に配属され、新人ながら営業成績をあげ、順調な会社生活を送っていた。ある新規の客に部長と訪問。その時、曾根田も部長に負けないくらい熱心に売り込みをした。
帰りの車で「もう余計なことを喋るな。」と言われたが、自分に自信があったので部長に抵抗する。そして次の日から、課長を初め、誰も口を聞いてくれなくなる。
そんな時、義元は曾根田に会う。曾根田が言う。
「あと3年は我慢して今の会社で働く。そして、その間に起業のための金を貯める。」
この作品、就職に失敗しても、3年間は猶予は与えられる。義元も3年間カメラマンになるため、必死の努力をして、その尻尾を掴む。
20代、30代は、3年間必死に準備して新しい道に進むことができる。だけど50歳を過ぎると転職は厳しい。作品を読んで、こんなことを思った。
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しげぞうさんは、家電製品の取扱説説明書を制作している会社に勤めていて職場のIT化にも取り組み順調に出世、少し前まで20人の部下を持つ部長職をしていた。千葉にマンションを購入。しかし52歳直前に貢献したと確信していた会社からリストラによって退職に追い込まれる。
会社から新しい会社を紹介してもらうが、給料が今の3分の1。ハローワークにも行くが、52歳では就職口は無い。当たり前、定年までわずか、高給を払っていたら、会社は元が取れない。よほど何か特殊な能力を持っていない限り、50代の転職は需要が皆無なのである。家族3人、ローンを抱え、生命保険金がはいればと真剣に考えたこともあったそうだ。
この作品、主人公の城山義元を中心とした大学生活全般を描いているが、中心のテーマは卒業後どんな道に進むかである。
義元は、大学でバンドを組みライブにでたりしているが、それ以外はバンド仲間を中心に義元の部屋に入り浸り、酒におぼれた怠惰な大学生活を送っていた。
就職活動は50社を受けたが、全部カラブリ。
義元の部屋に入り浸っていた2年先輩の曾根田。家電メーカーに就職。埼玉営業所に配属され、新人ながら営業成績をあげ、順調な会社生活を送っていた。ある新規の客に部長と訪問。その時、曾根田も部長に負けないくらい熱心に売り込みをした。
帰りの車で「もう余計なことを喋るな。」と言われたが、自分に自信があったので部長に抵抗する。そして次の日から、課長を初め、誰も口を聞いてくれなくなる。
そんな時、義元は曾根田に会う。曾根田が言う。
「あと3年は我慢して今の会社で働く。そして、その間に起業のための金を貯める。」
この作品、就職に失敗しても、3年間は猶予は与えられる。義元も3年間カメラマンになるため、必死の努力をして、その尻尾を掴む。
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| 古本読書日記 | 07:48 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑