安藤祐介 「宝くじが当たったら」(講談社文庫)
宝くじを購入する人は、当たったらどうしよう、こうしようと思いながら、はずれがわかるまで楽しむために宝くじを購入する。
わくわく食品経理課勤務の主人公独身でごく普通のサラリーマン修一は宝くじで一等2億円があたる。作品はその後の修一の人生を描く。ただ、物語は読者がこうなるだろうと想像できる範囲で平凡。想像を超えるような出来事は全く無かった。
そんな経験が無いから当然知らないのだが、大金が当たると、みずほ銀行、作品ではいなほ銀行に行く。この銀行で、まず小さな冊子が渡される。その冊子には次のようなことが書かれている。
①「何かを決めるのは、まず落ち着いてから」「後悔するような軽はずみな言動に注意すること。」
②「ひとりでも人に話せば、うわさが広まるのは覚悟しよう。」
それで、修一は十分注意するのだが、何故かわからないが、次々次のような依頼が飛び込む。
まずはユニセフのような団体からの高額な寄付の申し込み。
それから、あちこちから借金の申し込み
そして、貧困者への寄付を3団体にそれぞれ1000万円ずつする。
さらに、何人かに百万円以上お金を貸す。
それから、やたら結婚式の招待状が届くようになる。その度にご祝儀30万円を包んで持って行く。
それから、学生時代の同級生を集めて、パーティをしょっちゅう開催する。このパーティは参加する人が同級生以外にもだんだん広がってゆく。
絶対に内緒にするつもりだったが、実家には報告する。母は信用せず、「詐欺にあっているのでは」「頭がおかしくなったのでは」と心配するが、預金通帳の写しを送ると、完全に舞い上がり、早速親戚を集めて宴会をする。もちろん宴会費用は修一もち。更に見たことも無い親戚に、大きな金額の祝儀を渡す。
そして実家のリフォームを行う。どんどんお金は無くなる。そしてすべてのお金がなくなる。会社には変な電話がしょっちゅうかかってきて、結果200万円の退職金で会社を追い出される。
更に極めつけは、嫉妬に狂ったおじさんの放火により、実家が焼失する。親戚の放火のため保険金は降りない。
宝くじで大金を当てた人のかなりの人がその後哀れな人生を歩んでいるらしい。
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わくわく食品経理課勤務の主人公独身でごく普通のサラリーマン修一は宝くじで一等2億円があたる。作品はその後の修一の人生を描く。ただ、物語は読者がこうなるだろうと想像できる範囲で平凡。想像を超えるような出来事は全く無かった。
そんな経験が無いから当然知らないのだが、大金が当たると、みずほ銀行、作品ではいなほ銀行に行く。この銀行で、まず小さな冊子が渡される。その冊子には次のようなことが書かれている。
①「何かを決めるのは、まず落ち着いてから」「後悔するような軽はずみな言動に注意すること。」
②「ひとりでも人に話せば、うわさが広まるのは覚悟しよう。」
それで、修一は十分注意するのだが、何故かわからないが、次々次のような依頼が飛び込む。
まずはユニセフのような団体からの高額な寄付の申し込み。
それから、あちこちから借金の申し込み
そして、貧困者への寄付を3団体にそれぞれ1000万円ずつする。
さらに、何人かに百万円以上お金を貸す。
それから、やたら結婚式の招待状が届くようになる。その度にご祝儀30万円を包んで持って行く。
それから、学生時代の同級生を集めて、パーティをしょっちゅう開催する。このパーティは参加する人が同級生以外にもだんだん広がってゆく。
絶対に内緒にするつもりだったが、実家には報告する。母は信用せず、「詐欺にあっているのでは」「頭がおかしくなったのでは」と心配するが、預金通帳の写しを送ると、完全に舞い上がり、早速親戚を集めて宴会をする。もちろん宴会費用は修一もち。更に見たことも無い親戚に、大きな金額の祝儀を渡す。
そして実家のリフォームを行う。どんどんお金は無くなる。そしてすべてのお金がなくなる。会社には変な電話がしょっちゅうかかってきて、結果200万円の退職金で会社を追い出される。
更に極めつけは、嫉妬に狂ったおじさんの放火により、実家が焼失する。親戚の放火のため保険金は降りない。
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