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青木祐子   「八番館の探偵貴族」(コバルト文庫)

 舞台はビクトリア時代の英国、主人公は少し勝気で元気な少女マイア。使用人として働いていた貴族の息子と恋仲になったが、息子が別の貴族の娘と恋仲になり、マイアは使用人を馘になる。

 職を探して新聞を見ていると、一風変わったクレセント私設事務所の求人広告が目にとまる。
「特殊業務。髪は茶色。眼は黒。給料週3ポンド、特殊業務に成功した場合5ポンド上乗せ」
この面接に応募すると即採用される。

特殊業務は、私設事務所長レヴィンと一緒に、エリノア・バークレイという貴族のお嬢さんに扮して、ウォートン家のジャンが主宰する舞踏会に出席するということ。

 実は、バークレイ家は貴族で、ウォートン家は富豪なのだが貴族ではない。
バークレイ家とウォートン家は隣同士で家が接近している。そして、エリノアの父バークレイ氏は自殺で死亡している。しかしエリノアは自殺ではなく、父は殺害されたと思っている。

 物語は、レヴィンとエリノアに扮した少女マイアが、バークレイ氏の死の真相を追求する、ミステリーとなっている。
 かなり早い段階で犯人は明らかにされる。

 古くから使われているトリック。実は、殺しの場面は目撃されていた。それは本棚の背板を取り外していて、そこから殺人が目撃されていた。いいなあこのありふれたトリック、ライトノベルだ。思わず笑みがこぼれた。

 それから物語では、主人公を初め、何人もの女性が変装して別人になる。そこも少女漫画を彷彿とさせ楽しい。

 レヴィンとマイアが、犯人を追い詰める。それを犯人が抵抗する。そこが読みどころ。しかし物語の調べは一貫して明るく楽しい。これぞライトノベル。最後まで心がはずみながら 読ませてもらった。

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| 古本読書日記 | 06:25 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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