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青木祐子  「上海恋茶館 アールグレイは琥珀のくちづけ」(コバルト文庫)

 今まで、殆どライトノベルは読んだことはなかった。それでライトノベル界の大御所冲方丁の作品を集中して読んでみた。歴史小説は素晴らしいと思ったのだが、その他の小説は、年寄りが読むには壁が高すぎて、とてもついていけなかった。

 それで、ライトノベルというのはどれもこんなに敷居が高いものかと思い、もう少し身近なライトノベル作家の作品を読んでみようかと思い、面白い作品を創っている青木祐子さんの作品を手にとってみた。

 びっくりしたのは、青木さんものすごい量の本を出版していること。今回紹介する本が出版されたのは2012年。それまでにコバルト文庫だけで42冊の本を出版していた。

 紹介した作品の時代は明治の終わりころか大正の初め。主人公は楠木龍之介。どことなく芥川龍之介を彷彿させる。

 豪商の娘リリアン・ミルドレッドのもとに、亡くなったと思われていた父ロバートから木箱が届く。

 この中身が、ホールリーフの高級な紅茶と白い芥子の花。この木箱を運んだ船は航海中積み荷盗難が頻繁に起きていた。
 そのことを示すように、リリアンのもとに、怪しげな人々がそれからやってくるようになる。この怪しげな人々の謎に挑戦するのが龍之介。
 ミステリー作品の雰囲気。しかし、正直その謎解明はありきたりの内容。
 作品では、リリアの他にフェイ、メンファなど魅力的女性が登場する。そして、龍之介とリリアは互いに想っている雰囲気。

リリアと龍之介の恋の行方はどうなるかが、もうひとつの物語の底流に流れている。
 だからリリアが魅力的かというとそうでもない。リリア頻繁に登場するが、いつも紅茶を振る舞う場面ばかり。まったく魅力が感じられない。

 挿絵が多く差しはさまれていて、リリアの瞳はいつも星が光り、胸キュン状態。
私も挿絵をみて胸キュンにならなければいけないのかと困りはてた作品だった。

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| 古本読書日記 | 06:11 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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