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森晶麿  「超短編 ラブストーリー 大どんでん返し」(小学館文庫)

恋に絡んだミステリーショート集。
こういう作品は、最後の一行が決め手。この一行が卓越していないと、つまらない作品ばかりになる。
 それでこの作品集、正直どれも平凡な作品ばかりで、もう一つかなという印象。

 その中で、少し面白いかなと思った作品を紹介する。 

メグミの耳を主人公の僕は大好き。デートを重ねれば、重ねるほど、万華鏡のように変化して、完全に耳に引き付けられた。

 そして、僕たちは一緒に暮らしはじめた。そんな時、都内で耳裂きジャック事件が多発する。僕たちの部屋は駅から10分ほど。それほど遠くはないが、細い道を通るため、メグミが襲われ、あの耳を切り裂かれたらどうしようと心配になり、駅に迎えにゆくと提案するのだが、頑として必要ないとメグミは受け付けない。

 彼女は、いつも言っていた。あなたに飽きられるのが怖いと。

ある日、彼女を抱くと、彼女の耳たぶに高価なピアスが付けられていた。こんな高価なピアス、彼女が買えれるはずがない。別の男にもらったのか。そう思うと不安が襲ってくる。

 寝たふりをしていると、メグミはふとんからでて、ベッドの横の椅子に座る。ピアスと一緒に、ミミタブもとってしまう。そしてメグミは新しい耳たぶを取り出し、またピアスと一緒に耳に取り付ける。

 耳がいつも変わることが、僕を魅了させる。耳の自由な着脱。少し面白いかな。

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| 古本読書日記 | 06:04 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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