冲方丁 「冲方丁のライトノベルの書き方講座」(宝島社文庫)
冲方丁が描く、ライトノベル小説家になる方法を伝授。
ライトノベル小説界は、小説家になる扉は結構広く、毎年50人以上の新人作家が誕生しているそうだ。かくいう私も、毎年ライトノベルを含め何人の小説家が誕生しているのか知らない。しかし、確かに50人は多いように思う。だけど、この中で生き残れるのは数人らしい。
冲方がこの本の読者をどの世代を対象にしたか、のっけからこんな文章が登場する。
「本書はもっぱら十代の人に読んでもらいたいなと思って書かれております。
とはいえ、二十代や三十代の人にとっても、お役に立てれば幸いです。
四十代や五十代の人の大半は、最初の一行で引いたのではないでしょうか。
六十代や七十代の人となると、僕の想像が追い付きません。
八十代や九十代ともなると逆に教えを請いたい。」
私は七十代。ということは全く対象外。読むに値しないと言われている。確かに冲方の作品を読んでそのことは痛感しているが、しかし読むに値しないとは切ない。
この本は従来のかたぐるしい本に関する著名作家が書く講座本に比べはるかに実用的でわかりやすくできている。
更に、ここ最近苦しみに苦しみぬいて読んだ冲方の作品「カオス レギオン」「蒼穹のファフナー」「マルドゥック スクランブル」3冊について、どのようにして作ってきたかが丁寧に書かれている。この本を読んでから、前記3冊を読めば、あんなに苦しむことは無かったのに。
うーんと唸ったのは、何でも擬人化して、想像を膨らませようとすること。
電車や飛行機や銃器や衣服を主人公にして書いてみる。新幹線を列車を主人公にして物語を作る。それから人間の肉体の一部、親指、右腕、鼻、髪の毛を主人公にして物語を作る。そこから想像が膨らんで、楽しく物語が創れるような気がしてくる。
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ライトノベル小説界は、小説家になる扉は結構広く、毎年50人以上の新人作家が誕生しているそうだ。かくいう私も、毎年ライトノベルを含め何人の小説家が誕生しているのか知らない。しかし、確かに50人は多いように思う。だけど、この中で生き残れるのは数人らしい。
冲方がこの本の読者をどの世代を対象にしたか、のっけからこんな文章が登場する。
「本書はもっぱら十代の人に読んでもらいたいなと思って書かれております。
とはいえ、二十代や三十代の人にとっても、お役に立てれば幸いです。
四十代や五十代の人の大半は、最初の一行で引いたのではないでしょうか。
六十代や七十代の人となると、僕の想像が追い付きません。
八十代や九十代ともなると逆に教えを請いたい。」
私は七十代。ということは全く対象外。読むに値しないと言われている。確かに冲方の作品を読んでそのことは痛感しているが、しかし読むに値しないとは切ない。
この本は従来のかたぐるしい本に関する著名作家が書く講座本に比べはるかに実用的でわかりやすくできている。
更に、ここ最近苦しみに苦しみぬいて読んだ冲方の作品「カオス レギオン」「蒼穹のファフナー」「マルドゥック スクランブル」3冊について、どのようにして作ってきたかが丁寧に書かれている。この本を読んでから、前記3冊を読めば、あんなに苦しむことは無かったのに。
うーんと唸ったのは、何でも擬人化して、想像を膨らませようとすること。
電車や飛行機や銃器や衣服を主人公にして書いてみる。新幹線を列車を主人公にして物語を作る。それから人間の肉体の一部、親指、右腕、鼻、髪の毛を主人公にして物語を作る。そこから想像が膨らんで、楽しく物語が創れるような気がしてくる。
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