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「自我の構図」 三浦綾子 

三浦綾子 「自我の構図」(講談社文庫)
三浦の作品はいつも思うが男性には書けない。そこまで書かなくてもいいじゃないか。思い込むと筆がかってに動いてしまっている。毒がきつい。その毒がとてもいやでもあるし、中毒のようにどこかでその毒を待っている私がいる。
 慎一郎は画家である友達の妻美枝子を思っている。すべてを早めにオープンにしておけばどうってことはないことを、そんな恋慕の負い目があって、大事なことを隠す。それが、憶測をよび膨らんで、妻、姪、美枝子、美枝子の姑、友達にとんでもない誤解を呼ぶ。
 どんつまりになってその隠し事をオープンにする。友達は謝ったが、妻、美枝子、姪に修復不能な事態を招く。
 美枝子が土地を離れ京都にゆく。その見送りのとき、慎一郎は美枝子に「私も一緒にゆく」と訴えたときの美枝子の言葉が心に残る。三浦綾子がこの作品で言いたかったことだ。
 「奥さんを捨てる冷酷な人は、大嫌いですわ。自分の妻を捨てる人は、次の女を平然と捨てる人ですわ。」

by はなゆめ爺や

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| 日記 | 14:42 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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