梅原猛 「梅原猛の授業 仏教」(朝日文庫)
宗教の歴史、仏教宗派のそれぞれの中味をわかりやすく、京都洛南高校付属中学校で行われた12回の授業を収録している。 それぞれの宗教の成り立ちを説明してもよいのだが、書評が長くなりそうなので、
簡単な宗教の成立と歴史について、知ったことについて記載しておく。
1万4千年前に東アジアで米を中心とした農業文明が起こり、それに2千年遅れて西欧に小麦生産牧畜、狩猟の文明が起こった。それから、都市文明が起こる。都市文明が起こると、物質文明が起こり、それを統制する精神的原理が必要になり4大聖人が登場してくる。
ソクラテス、第2イザヤ、孔子、釈迦である。
イエス・キリストはたちまち西洋をキリスト教で染め上げた。東南アジアや日本は仏教が普及し、中国は儒教国家になった。
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教は根本は同じ。一神教。神が人間を統制し、人間が動物、植物の上にたち、支配している構造。それに対し、仏教は人間はみな平等、米農業が基本であるから、人間だけでなく、植物にも神が宿るという考え方。仏教はインドとネパールの国境の村で生まれたが、インドは人間は身分カーストによって分けられるヒンドゥー教が普及していて、仏教はインドでは普及せず、中国を経由して日本にわたってきた。
知らなかったが、釈迦という小国があって、釈迦はその国の偉い人という意味で、実際釈迦はゴーダマという人だった。
西欧、中東、アフリカ文明は狩猟、家畜を養い、小麦生産を行う文明。だから、木は伐採、植物は動物のエサになる。一方、東洋文明は米生産が中心の文明。そのためには水が必要。水を利用するためには、森林が重要。だから、文明が始まったメソポタミア、アフリカでは、植物が消えて、多くが砂漠に変わった。
一方、アジアでは森林、植物が大事にされ、多くが残った。
そんな背景が、」それぞれの文明に登場した宗教にはあった。
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簡単な宗教の成立と歴史について、知ったことについて記載しておく。
1万4千年前に東アジアで米を中心とした農業文明が起こり、それに2千年遅れて西欧に小麦生産牧畜、狩猟の文明が起こった。それから、都市文明が起こる。都市文明が起こると、物質文明が起こり、それを統制する精神的原理が必要になり4大聖人が登場してくる。
ソクラテス、第2イザヤ、孔子、釈迦である。
イエス・キリストはたちまち西洋をキリスト教で染め上げた。東南アジアや日本は仏教が普及し、中国は儒教国家になった。
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教は根本は同じ。一神教。神が人間を統制し、人間が動物、植物の上にたち、支配している構造。それに対し、仏教は人間はみな平等、米農業が基本であるから、人間だけでなく、植物にも神が宿るという考え方。仏教はインドとネパールの国境の村で生まれたが、インドは人間は身分カーストによって分けられるヒンドゥー教が普及していて、仏教はインドでは普及せず、中国を経由して日本にわたってきた。
知らなかったが、釈迦という小国があって、釈迦はその国の偉い人という意味で、実際釈迦はゴーダマという人だった。
西欧、中東、アフリカ文明は狩猟、家畜を養い、小麦生産を行う文明。だから、木は伐採、植物は動物のエサになる。一方、東洋文明は米生産が中心の文明。そのためには水が必要。水を利用するためには、森林が重要。だから、文明が始まったメソポタミア、アフリカでは、植物が消えて、多くが砂漠に変わった。
一方、アジアでは森林、植物が大事にされ、多くが残った。
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