曽野綾子 「あとは野となれ」(朝日文庫)
私は、宗教を信じる者ではないが、クリスチャンの中には、マザーテレサのように、本当に地を這うような活動をして頭が下がる人達いることに感動する。
曽野綾子さんも、根っからのクリスチャン。クリスチャンはシスターになれば、」世界の果てまででかけ、そこに苦しむ人、困難に遭遇している人があれば、理屈抜きに献身的にその人達に寄り添い、自らを犠牲にしてまでも、活動する。その姿は超人的である。
曽野さんの活動も、本当に驚愕的。
戦争後、まもなく韓国のらい病患者施設への支援、ウガンダ、ツチ族、フツ族の内乱に対する行動、マダガスカルのアベ・マリア産院への支援。これらの活動は、すべて曽野さんは現地に足を運んで支援している。そして、すべてが物語になり、感動的な作品になっている。
その物語の背景を中心にこの作品では語られる。
曽我さんは、13歳半のとき敗戦の日を迎えた。
それまでは東京は度重なる空襲を受けた。
その度に、防空壕に逃げ込み、その中で恐怖で震えていた。そして祈った。
「明日まで生きていたい。」
そして、明日が間違いなく生きていられるという日は来るのだろうか。
戦争が終わったからの現在まで、自殺をしようとか、人を殺そうとか、そんなことはお笑い草。戦争中は、生きる権利まで、一切の選択権を持たなかったと曽我さんは言う。
そして平和とは何か。曽我さんはきっぱりと宣言する。
「人々が意味なく、不自然に死なないことである。」
重みのある、心の奥底まで響く言葉である。
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曽野綾子さんも、根っからのクリスチャン。クリスチャンはシスターになれば、」世界の果てまででかけ、そこに苦しむ人、困難に遭遇している人があれば、理屈抜きに献身的にその人達に寄り添い、自らを犠牲にしてまでも、活動する。その姿は超人的である。
曽野さんの活動も、本当に驚愕的。
戦争後、まもなく韓国のらい病患者施設への支援、ウガンダ、ツチ族、フツ族の内乱に対する行動、マダガスカルのアベ・マリア産院への支援。これらの活動は、すべて曽野さんは現地に足を運んで支援している。そして、すべてが物語になり、感動的な作品になっている。
その物語の背景を中心にこの作品では語られる。
曽我さんは、13歳半のとき敗戦の日を迎えた。
それまでは東京は度重なる空襲を受けた。
その度に、防空壕に逃げ込み、その中で恐怖で震えていた。そして祈った。
「明日まで生きていたい。」
そして、明日が間違いなく生きていられるという日は来るのだろうか。
戦争が終わったからの現在まで、自殺をしようとか、人を殺そうとか、そんなことはお笑い草。戦争中は、生きる権利まで、一切の選択権を持たなかったと曽我さんは言う。
そして平和とは何か。曽我さんはきっぱりと宣言する。
「人々が意味なく、不自然に死なないことである。」
重みのある、心の奥底まで響く言葉である。
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| 古本読書日記 | 05:47 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑