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秋山仁    「秋山仁の数学渡世」(朝日文庫) 

 理学博士、数学の権威者秋山仁のエッセイ集。数学についてのエッセイも面白いが、難しいエッセイが多く紹介が私には難しいが、一般のエッセイも面白いもの驚くものもあり、そちらを紹介する。

 東京のある名門私立中学生が歓迎のバス旅行をする。
バスガイドが道中みんなで歌を歌ってゆきましょうと呼びかけた。
 生徒たちは小学生唱歌はつまらないと言うが、しかし流行歌など一般の歌では全員で歌える歌が無い。
 やっと目的地に近付いた頃、皆が一斉に歌いだした。
それは皆が通っていた塾の「塾歌」だった。
すごいな、今の塾には「塾歌」があるのか。驚いた

 秋山さん、旧友に新幹線のなかで出会う。今シンクタンクに」勤めている。
彼は大学を卒業して大手企業に就職した。そして数年で「ふくしゃちょう」となった。おかしい。彼は仕事はミスばかりのダメ社員で、まわりから迷惑がられていたのに「フクシャチョウ」とは。

 あまりにも会社で使い物にならないため、コピーどり専門にさせられていた。
「副社長」ならず。「複写長」になっていたのだ。

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| 古本読書日記 | 06:04 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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