朝日新聞山形支局 「ある憲兵の記録」(朝日文庫)
山形県上山市に住んでいる土屋芳雄さんは、昭和6年、満州国の関東軍独立守備隊に入隊、その後、昭和9年に関東軍憲兵隊の憲兵として終戦まで務めた。
その間中国人を捕まえ、筆舌にしがたい拷問を行い、多くの中国人を死においやった。
土屋さんは加害者であり、その行為が陰惨極まりないため、実態について口を開かないできたが、戦争は残酷で平和を願う気持ちから、自らの憲兵の体験を語った。その土屋さんが語った作品、本書は憲兵の記録である。
私たちは、今映像により、ウクライナにおけるブチャの惨劇を見ることができるが、それと同じことが当時満州では行われていた。
普通に通りを歩いていて、憲兵に怪しいと睨まれたら、拘束される。そうなれば、この本を読むと生きて戻ることはまずありえない。
拷問は、だいたい3日間行われる。その間に拷問に耐えられなくなり、反日分子だと嘘を言ってしまう。その直後即銃殺。
徹底的に拷問に耐える。
拷問1日目は、鉄棒に両手を縛りぶら下げる。そして10キロ以上ある石を足に結びつける。その直後関節がバリバリと音をだして、くだける。そのまま数時間放っておく。そしてこん棒で身体を打つ。
2日目は、真っ赤に燃やした焼き鏝を裸にした背中にあてる。
3日目は水攻め。ここまでくればまず被害者は死んでしまう。
そして、更に、驚いたのが、土屋さんの通訳が性病にかかる。人間の脳味噌が性病に一番効くと言って。土屋さんに殺した人間の脳味噌を抉り出してもらい、丸焼けにして食べる。
土屋さんは舐めるのが精いっぱい、味は無かったそうだ。
こんな出来事がこれでもかと明らかにされる。とても読み切れるものではない。
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その間中国人を捕まえ、筆舌にしがたい拷問を行い、多くの中国人を死においやった。
土屋さんは加害者であり、その行為が陰惨極まりないため、実態について口を開かないできたが、戦争は残酷で平和を願う気持ちから、自らの憲兵の体験を語った。その土屋さんが語った作品、本書は憲兵の記録である。
私たちは、今映像により、ウクライナにおけるブチャの惨劇を見ることができるが、それと同じことが当時満州では行われていた。
普通に通りを歩いていて、憲兵に怪しいと睨まれたら、拘束される。そうなれば、この本を読むと生きて戻ることはまずありえない。
拷問は、だいたい3日間行われる。その間に拷問に耐えられなくなり、反日分子だと嘘を言ってしまう。その直後即銃殺。
徹底的に拷問に耐える。
拷問1日目は、鉄棒に両手を縛りぶら下げる。そして10キロ以上ある石を足に結びつける。その直後関節がバリバリと音をだして、くだける。そのまま数時間放っておく。そしてこん棒で身体を打つ。
2日目は、真っ赤に燃やした焼き鏝を裸にした背中にあてる。
3日目は水攻め。ここまでくればまず被害者は死んでしまう。
そして、更に、驚いたのが、土屋さんの通訳が性病にかかる。人間の脳味噌が性病に一番効くと言って。土屋さんに殺した人間の脳味噌を抉り出してもらい、丸焼けにして食べる。
土屋さんは舐めるのが精いっぱい、味は無かったそうだ。
こんな出来事がこれでもかと明らかにされる。とても読み切れるものではない。
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| 古本読書日記 | 05:47 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑