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原田マハ 原作村上たかし  「星守る犬」(双葉文庫)

 「ほんが好き」のブログに載せられている書評ブログの多くは、文学としてもレベルが高く、深い内容の作品を取り上げられ、書評の質が高い。

 私のように読むはしから内容を忘れてゆくような読者、通俗作品ばかりの読んでいる読者の書評は、載せるのが本当に恥ずかしい。

 今回紹介する作品。典型的な通俗小説。レベルは低いが、私のような平凡人には大きな感動を与えてくれる作品。でも平凡な読者である私には、こんな作品があう。

 この小説は漫画化村上たかしの作品を原田マハがノベライズしている。
漫画はどうか知らないが、小説の冒頭が良い。

ある男性が車を運転している。すると電光ニュース版に記事が流れる。

 「原野に放置されていた車から男性の白骨死体が発見される。亡くなった男性は死後一年以上がたっている。その男性の傍らに、一部白骨化した犬の死体も発見された。」と。

 一部白骨化した犬の死体? 私は驚く。何?男性は完全白骨化している。ということは一緒にいた犬は男性が死んだ後、生きていてずっと男性の遺体に付き添い、同じように死んでしまったのだと。

 その冒頭が終わって、急に男性と犬が亡くなる物語が始まる。

少女のみくちゃんが、白い捨て犬を拾ってくる。「「ハッピー」と名付けられる。みくちゃんは最初は可愛がったが、すぐ世話をしなくなり、お父さんが散歩や世話をするようになる。

 お父さんはやがて心臓に病気をかかえ会社を退職する。再就職活動をするがうまくいかない。

 そしておかあさんから離婚を言われる。そして、お母さんは娘のみくちゃんを連れて実家にかえる。

 無職で一人になったお父さんは犬のハッピーを連れ、有り金をもってワゴン車で旅にでる。

 途中ハッピーがひどい下痢になり、動物病院にかつぎこむと、入院と手術が行われる。

そして直後お父さんの心臓発作が起きる。もうお父さんの心臓は限界に近付いている。
 お金も底をつきかけ、最後の食事をレストランでする。
そして行き着いた野原でガソリンも無くなる。

 そしてお父さんに発作がおき、ついに死んでしまう。ハッピーにはお父さんが亡くなったことがわからない。ハッピーは野原の虫たちを食べ、お父さんがよみがえるのを待つ。

 ある夜、そのお父さんがよみがえる。そして、ハッピーは大好きなお父さんに連れられ、夜空の星に向かい、旅立つ。

 我が家にも犬がいる。野犬の子供だった。でも、犬というのは、この物語のように飼い主とずっと何があっても一緒にいてくれる。本当にいい小説だった。

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| 古本読書日記 | 06:25 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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