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志駕晃   「絶体絶命ラジオスター」(毎日文庫)

 ドッペルゲンガー(分身)と時間の移送を使ったミステリー小説。

AMラジオ局のアナウンサーDJの主人公垣島は平日夜10時から2時間「ショッキングナイツ」という番組でDJをしている。

 ある日、静岡沖でマグニチュード6.6の地震があり、東京も5.5の大きな揺れが起き、公共交通機関は全面ストップ、道路も大渋滞や通行止めの箇所が多数発生、DJの垣島は自分の番組に出演が不可能になる。局に電話もつながらず、出演できないことの連絡ができず、やっと電話が通じたのが、番組終了直前。

番組ディレクターにつないでくれと電話にでた人間に言うと。「あんた誰?」と言われる。
「垣島だ」と言うと。「何言ってるの。垣島は今生放送中です。」
愕くことに垣島には、もう一人の垣島がいて、番組でDJをやっていたのである。

 番組を終えたもう一人の垣島から本当の垣島に放送後電話があり、横浜M埠頭に来るよう指示がある。「2人も垣島はいらないから。」

 そしてM埠頭で2人の垣島は決闘して、本来の垣島が血を流して死んでしまう。
その死んだ垣島が、不思議(最後に真実が明かされるが)ユキという番組大ファンの家にタイムトラベルがあり、それに乗り死ぬ3日前に移動する。

 SFでは「因果律」という決まり事がある。3日後の死ぬということがわかっている場合、それを避けようといろんなことをやっても、死ぬ運命は変えられない。そんなトライが色々描かれる。

 結局、一般のSF作品同様、垣島は死なないで助かる。その謎解きが最後に行われる。
リスナーとDJの関係がリアルに描かれ、昔の深夜放送を思い出させた。

高校時代深夜放送を聞いていたのだが、長野の山奥に住んでいたが、夜中になると大阪や九州のラジオ放送がクリアにはいり、よく聞いた。

 この本によると、夜になると電波を反射する上空の電離層が薄くなり、遠くの放送が聴こえるようになるということだった。初めてからくりを知った。

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| 古本読書日記 | 06:12 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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