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市宮早記    「新選組のレシピ」(PHP文芸文庫)

 主人公神崎花は料理の専門学校を卒業し、京都の老舗料亭「桔梗」に就職する。下っ端の料理人は、腕を試すのは、まかないの料理を作り、それを他の料理人に認めてもらうこと。

 ある日料理長に呼ばれる。料理長はお前の親父は神崎智弘といい、料理長は花の父親の弟子として鍛えられた。そして花の料理は、神崎智弘の味がすると言う。

 その父親はある日突然失踪して行方不明となる。
そして主人公花も交通事故で意識不明となり、突然幕末の時代に蘇り、新選組の料理人になっている。

 私は現在袋井市に住んでいる。この袋井がどこにあるか、あまり知らない人が多い。隣の磐田、掛川は知られているのに。

 袋井の知名度をあげるため、名前は忘れたのだが、ある市役所の人が、B級グルメとして袋井の宿場町の脇本陣で提供されていた、日本最古の卵料理「たまごふわふわ」で街おこしをしようと、たくさんの食堂、居酒屋を説得して、「たまごふわふわ」を提供する店を造りだした。

 しかし、残念ながら、努力は空しくあまり有名にはならなかった。しかし、今でも、街では「たまごふわふわ」の看板をだしている店は多い。

 この物語では、主人公花の父親も新選組に現代からワープして活躍している。
そして主人公花がこの「たまごふわふわ」をまかない料理で作る。

 これを食べた、父親が、花は自分の娘と確信する。

 作者市宮さんが、「たまごふわふわ」を知っていて、これを物語のクライマックスに登場させたことが本当に嬉しかった。
 袋井の街おこし「たまごふわふわ」が有名になったらなあと夢見る。

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| 古本読書日記 | 06:30 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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