伊集院静 「旅だから出逢えた言葉Ⅱ」(小学館文庫)
大作「美の旅」を思い返しながら綴った旅と大好きなゴルフを中心に綴ったエッセイ集。
私が会社に入ったころはテニスがブーム。しばらくするとゴルフがブーム。ゴルフをしない人はつまはじきにされ、ダメ人間の烙印をおされた。
私はダメ人間派だったからゴルフは関心ないのだが、ゴルフをやりだすと、寝ても覚めても、ゴルフについて考え、仲間と喋りあい中毒になってしまう。
スコットランドでゴルフ大好きな好々爺3人がプレイを終わった夕方からゴルフ談義を始めた。夜があけても談義は終わらず、結局翌日のランチまで話すことになった。
そのうち一人が喋らなくなった。彼は幸せそうな笑みを浮かべながら息を引き取っていた。
フランスとイギリスは仲が悪い。だからフランスではあまりゴルフをしない。伊集院はしばしばヨーロッパに行くが、殆どパリを拠点にしてあちこち旅をする。その都度ゴルフを楽しむのだが、日本からゴルフバッグを持っていくのが大変。それでいつもの定宿にゴルフバッグを預けることにした。
ある日、ゴルフをするときがあってゴルフクラブを確かめると、パターが一本紛失している。
そこで宿のおかみさんにパターがなくなっていると問い詰めた。
するとおかみさんが言う。
「あーあ、あれはゴルフに使う道具なの。ちょうどよかったから、裏通りのバーのシャッターの開け閉めに使っていたの。」
がっくり、伊集院。
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私が会社に入ったころはテニスがブーム。しばらくするとゴルフがブーム。ゴルフをしない人はつまはじきにされ、ダメ人間の烙印をおされた。
私はダメ人間派だったからゴルフは関心ないのだが、ゴルフをやりだすと、寝ても覚めても、ゴルフについて考え、仲間と喋りあい中毒になってしまう。
スコットランドでゴルフ大好きな好々爺3人がプレイを終わった夕方からゴルフ談義を始めた。夜があけても談義は終わらず、結局翌日のランチまで話すことになった。
そのうち一人が喋らなくなった。彼は幸せそうな笑みを浮かべながら息を引き取っていた。
フランスとイギリスは仲が悪い。だからフランスではあまりゴルフをしない。伊集院はしばしばヨーロッパに行くが、殆どパリを拠点にしてあちこち旅をする。その都度ゴルフを楽しむのだが、日本からゴルフバッグを持っていくのが大変。それでいつもの定宿にゴルフバッグを預けることにした。
ある日、ゴルフをするときがあってゴルフクラブを確かめると、パターが一本紛失している。
そこで宿のおかみさんにパターがなくなっていると問い詰めた。
するとおかみさんが言う。
「あーあ、あれはゴルフに使う道具なの。ちょうどよかったから、裏通りのバーのシャッターの開け閉めに使っていたの。」
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| 古本読書日記 | 05:52 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑