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知念実希人    「神酒クリニックで乾杯を」(角川文庫)

 医療事故で働き場所を失った外科医の九十九勝己。知人の紹介で神西クリニックで働くことになる。このクリニック、医院長の神西をはじめ腕はたつが個性的な医師ばかりが集まっている。病気を知られたくない権力者、暴力団幹部らが、密かに手術を受けるクリニックになっていて、繁盛している。

 昔、総合病院の同い年の副部長と酒を飲んだことがある。肛門科という目立たない科なのかもしれないが、同い年の医者が、私より給料が低くて驚いたことがあった。医者とは仕事はきついが高給とりでぜいたくな暮らしができる人たちだと信じていたから。

 ところが医者は、出入りの薬品会社や医療機器メーカーから個人にお金がはいったり、快気した患者よりの謝礼金などで、給料以上のお金が個人的に入り、懐は裕福だった。

 この物語でも大学病院の教授が、懐を懸命に暖かくする姿が描かれている。

ハードボイルドが馴染めないのは、いくら敵と対決して、敵の人数や手持ちの武器が潤沢にあっても、主人公たちは、絶対難関をすりぬけるところ。この作品でも、主人公の九十九が敵から至近距離で銃で撃たれる。その瞬間死亡したと書かれ、物語の中心が襲った敵の2人になって描かれる。びっくり、主人公が殺されるなんて。

 しかし、しばらく読み進むと、全然元気で登場する。まあ仕方ないか・・・。

すごいなあと思ったのが、青年の麻薬の運び屋が登場するところ。

 麻薬を袋に入れ、運び屋の腹を開けて、腹腔にとりつける。そして、輸入できると、またお腹を開けてとりだす。口から袋さら飲ませればと思うのだが、排泄される可能性があるからだめなのだそうだ。
 すごい運送方法があるものだ。

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| 古本読書日記 | 06:03 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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