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路生よる   「地獄くらやみ花もなき」(角川文庫)

 角川文庫キャラクター小説大賞受賞作品。

主人公、遠野青児には何かしら罪をおかした人が化け物に見える。そんな青児がある日通りを歩いていると、道に迷い不思議な洋館にたどりつく。そこには西條皓という男がいた。その館は現生で罪を犯して悩む人を誘い込む館。そして皓は、そんな罪びとを地獄に落としてやる、地獄代行業をしている。

 迷い込んだ青児を地獄代行の補佐役として皓が雇う。

「首を吊らないか」とメールで言われ続けている罪びとの女性、それから一家に災いをもたらしている鵺を退治してほしいと依頼してきた旧家の罪びとの令嬢を、地獄に落とす皓の手伝いをする。

 その仕事の悲惨さ、恐ろしさに青児は耐えかね、手伝いをやめ、元の生活に戻りたいと、皓に申し出る。

 青児は、大学を卒業して就職に失敗、アルバイトで食つなぐが次々首をきられ完全にニート状態。ネットカフェを渡り歩き、すでにそのカフェ代も払えない状態に陥って、皓の館に迷いこむ。

 青児には大学時代猪子石大志という友達がいた。この大志は大学を卒業して、ブラック企業に就職。その大志が、突然青児を訪ねてくる。そして、札束をみせ、酒を飲みに行こうと誘う。青児は金を貸してくれと頼む。しこたま酔って目覚めると、すでに大志は消えていて、お金を貸してあげるとテーブルの上に千円札一枚残して。清児は札束のお金が欲しくなり、大志のアパートに行き、大志を殺害し金を奪う。

 こんな罪びとだから青児は皓の館に誘いこまれたのだ。

大志は青児が酒に酔って、正体不明になっている間に実印を盗み、債権者に青児の返済保証書を作成して債権者に渡していた。

 地獄代行の仕事を逃れようとしていた青児に皓が言う。
青児の借金は3000万円。それはすべて返済してあげた。だから、青児は生涯、地獄代行をせねばならないと。青児はがっくり。

 この小説、まだまだ続編があるそうだ。その後青児がどうなるのか。続編全部読みたくなる。

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| 古本読書日記 | 06:30 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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