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深町秋生    「アウトサイダー」(幻冬舎文庫)

 組織犯罪対策課 八神瑛子シリーズの3作目。

暴力団印旛会系高杉会の資金稼ぎは、表にはできない金を集め、スイスの銀行に送り、そこでマネーロンダリングしてきれいな金にして、日本に戻す。そのための手数料や、マネーロンダリングで儲けたお金を一部暴力団の金にする。それに元警察OBを使い彼らの脅迫で投資資金を集める。 これに目をつけた元警察OBと繋がっていた現役刑事が、警察の捜査費用を流用して投資、暴力団に金を流し儲ける。

 この悪そのもののである現役刑事、暴力団の内紛で悪事がばれそうになると、自殺にみせかけ、暴力団の組長を殺す。更に、刑事の悪をかぎつけたジャーナリストも自殺にみせかけ殺す。このジャーナリストが主人公八神瑛子の夫。

 自殺とされる夫の死の真相を追求する過程、犯人を暴き出す過程は手に汗握る。

 警察官というのは、仕事は辛くストレスもたまる。それでどうしても私生活が乱れる。女と遊ぶ多くの遊興費、それから賭け事のお金が必要となる、八神はそんな警察官に金を貸し、実質自分の配下におく。何か起きれば八神が悪の刑事になりそうな雰囲気。

 この物語で恐ろしいと思ったのは、警察上層部は悪の所業をしている刑事の存在はすでに把握していて、彼らを故意に泳がす。それにより、更なる自らの出世、ライバルを蹴落とす材料に使う。

 最も大きい巨悪は警察官僚トップにはびこるものなのだ。ため息がでる。

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| 古本読書日記 | 06:11 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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