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白石一文 『ここは私たちのいない場所』

「で?」
という感じでした。読後感。
同じ著者の、別の本を読んだ時も「ここで終わるの?」と思ったらしい。

松本清張の、欲望に忠実な女や、女のせいで転がり落ちる男の話を
立て続けに読んだ後で、
「子供がいないから、親の金があって生活に困らないから、
 思いっきりハンドル切ってアクセル踏んじゃう。
 次はどんな景色かな」
という小説。

IMG_0134.jpg

爺やの感想はこちら
何となく深そうなことが書いてあって、読みやすい文章。
各章も、「読者にお任せします」と言わんばかりの切り方。

例えば、
「女っていつも仲間割ればかりしているでしょ?
 小さなことに対する執着が強すぎるのよ。
 近くのものが見えすぎて、遠くを見る習慣がついていないのかも」
「女が仲間割れするのは、男に比べて若い時期に時間がなさすぎるのと、
 容姿という産まれながらの絶対的格差があるからじゃないかな。
 でも、女たちが団結しなきゃ、男社会は変えられないと思うね」
「その団結って発想が、女たちには馴染まない気がするんだよねぇ
 どうしてだろうねぇ」
ここでおしまい。

あとがきによると、パートナーを亡くした女性のために書いたとのこと。
それなら、分かりやすい結論や説教はアレですよね。
いろんな考え方を提示し、どれかが読み手の心に響けばいいという。

20210410.jpg

何冊か読んだことがありますが、私は単純な頭の人間なので、
分娩中に旦那が地震で死ぬとか、親に捨てられたけど帰ってきちゃったとか、
妊娠中なのにシャブをつかったプレイ(ぎりぎりでやめる)とか、
嫁の胸を寝床でよく揉むから乳がんに気付いたとか、
「マジで?」と思わされたエピソードしか頭に残っていません。

20210411.jpg
これも、けっこうドラマチックな終わり方をする。

こういう、懐に余裕のある人がおいしいもの食べてあーだこーだ考える話は、
たぶん忘れてしまうんだろうなぁ。

| 日記 | 00:58 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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