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相場英雄   「偽金」(実業之日本社文庫)

 タックスヘヴンに違法なお金を移すというのが、簡単に小説では書かれるが、どうやって移すのかが描かれない。銀行から送金すれば、必ず足がつく。そうなると真山仁の作品にあったが、現金を漁師の舟に積み、韓国まで持ち出し、それを韓国の銀行から送金する。しかしこんなことはいつもやれない。ずっともやもやしていた。

 最近は、現金の発行額が毎年減っている。電子マネーや仮想通貨決済、現金を使わない決済が増加しているからである。
 そういえば、家の近くの小規模スーパーやコンビニでも、現金支払いをする人が少なくなった。

以前は、購入の際のポイントは店とか会社単位だったが、最近は、いろんな業種サービスで同じポイントがたまり、例えば航空会社のマイレージも航空代金だけでなく、何か物品を購入しても付与される。そして、お金を支払うことなく、マイレージで旅行が楽しめる。

 この作品で、まだ不明な点もあるが、海外に不正な金を持ち出す方法の一端が垣間見えた。

送金するお金を管理サイトで仮想通貨に変換するのである。そして、そのお金を仮想通貨会社が発行するカードに記録して、現金でなくカードで海外に持ち出す。仮想通貨を海外に持ち出すことを禁止する法律はまだ無い(今はどうかわからないが、この作品が書かれた2008年現在)。これを海外の仮想通貨管理会社で現金化して、銀行に預ける。もちろん日本の管理会社で、仮想通貨で海外の管理会社に送金して、銀行に預けることもできる。

 これだと、銀行を通さないので、お金の流れが途切れてしまう。
資金洗浄は仮想通貨を間に挟んで行うのか。

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| 古本読書日記 | 06:19 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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