木皿泉 「すいか1」(河出文庫)
日本テレビでドラマ化された作品の脚本。向田邦子賞を受賞している。
日常から少し遊離し、あり得ない行動、個性を持つ人たちを木皿は巧みに、日常に違和感が生じないように落とし込み見事なドラマにしている。
まず登場する主な4人の社会人の女性が住んでいるのが下宿。今は住居は持ち家を除けば、アパート、マンション。社会人が下宿というのはまず無い。下宿ということは朝夕の食事付きということである。
主人公の早川基子は34歳で信用金庫に勤めている。実は、信用金庫で同期の馬場万里子は銀行のお金3億円を着服して逃亡中。それから亀山絆。エロ漫画家。芝本ゆか。女子大生だが、下宿の持ち主の父親がスリランカへ長期滞在のため、下宿者の世話をしている。それから崎谷夏子。大学の教授をしている。
基子は小さい時から決意して100円玉を貯金している。最初は小さな貯金箱からスタートしたのだが、34歳の今はポリ容器に変わっている。
ゆかがそのポリ容器をみて、食事代の金額が間違って300円不足したので、払ってほしいという。そのポリ容器から」100円3枚くださいというが、基子は絶対ダメと断る。後で3枚補充すればいいじゃんとゆかが言うが、基子は1万円札100円玉に崩してくると外へ行ってしまう。
しかし基子も人生を変えるために、貯めた100円玉を使ってしまおうとポリ容器を持って表参道に行く。しかし買いたいものも無いし、買おうかと思ってもどうしても100円玉を使えない。重い容器を持ちながら、疲れ切ってある公園にくる。
そこでストリートミュージシャンが演奏している。100円玉を投げてあげる。ミュージシャンは「有難う」と答える。
基子はその後、ポリ容器の100円玉をミュージシャンの前にぶちまける。
ミュージシャンは「そんなにはいりません」と言う。
基子は「何言ってるのよ、こんなにいっぱいあるのに。」
こんな変わったやりとり、出来事が次々起こる。面白くてたまらない。
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日常から少し遊離し、あり得ない行動、個性を持つ人たちを木皿は巧みに、日常に違和感が生じないように落とし込み見事なドラマにしている。
まず登場する主な4人の社会人の女性が住んでいるのが下宿。今は住居は持ち家を除けば、アパート、マンション。社会人が下宿というのはまず無い。下宿ということは朝夕の食事付きということである。
主人公の早川基子は34歳で信用金庫に勤めている。実は、信用金庫で同期の馬場万里子は銀行のお金3億円を着服して逃亡中。それから亀山絆。エロ漫画家。芝本ゆか。女子大生だが、下宿の持ち主の父親がスリランカへ長期滞在のため、下宿者の世話をしている。それから崎谷夏子。大学の教授をしている。
基子は小さい時から決意して100円玉を貯金している。最初は小さな貯金箱からスタートしたのだが、34歳の今はポリ容器に変わっている。
ゆかがそのポリ容器をみて、食事代の金額が間違って300円不足したので、払ってほしいという。そのポリ容器から」100円3枚くださいというが、基子は絶対ダメと断る。後で3枚補充すればいいじゃんとゆかが言うが、基子は1万円札100円玉に崩してくると外へ行ってしまう。
しかし基子も人生を変えるために、貯めた100円玉を使ってしまおうとポリ容器を持って表参道に行く。しかし買いたいものも無いし、買おうかと思ってもどうしても100円玉を使えない。重い容器を持ちながら、疲れ切ってある公園にくる。
そこでストリートミュージシャンが演奏している。100円玉を投げてあげる。ミュージシャンは「有難う」と答える。
基子はその後、ポリ容器の100円玉をミュージシャンの前にぶちまける。
ミュージシャンは「そんなにはいりません」と言う。
基子は「何言ってるのよ、こんなにいっぱいあるのに。」
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| 古本読書日記 | 06:15 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑