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下川裕治    「週末沖縄でちょっとゆるり」(朝日文庫)

 週末にちょっと台湾だったりバンコクだったり、シリーズになっているうちの一作。
どの作品も、タイトルと内容があっていない。週末にでかけてみようと思わせる場所や出来事が紹介されているのではなく、下川が過去に体験したことを、週末とは関係なく綴っている作品になっている。

 下川が初めて沖縄に行ったときに感動した沖縄そばと30年たった今の沖縄そばは違っている。それを確認するために、沖縄滞在中沖縄そば店ばかりを訪ねて8回も沖縄そばを食べる。

 そしてどこが異なってきたかを考察する。

 そう思いながら食べたことが無いのでわからないが、アジアの国々では麺類は啜るのではなく、欧米と同じように噛んで食べるのだそうだ。

 30年前の沖縄そばは啜るのではなく、噛んでたべた。つまり、沖縄そばは日本ではなくアジアの食文化を体現している料理だった。しかし、本土から多くの観光客がやってきて、その人たちの食文化に合う様にそばの料理が変わってきた。それが寂しいと書く。

 LCC航空会社が沖縄の離島に就航している。JALやANAに比べれば4分の1ほどの航空運賃。沖縄の離島では石垣島と宮古島がライバルとして争っている、LCCの就航は宮古島が一歩早く、新石垣空港ができてやっと石垣島にもLCCが就航した。

 その効果は絶大で、観光客が30%も増え土産物店もものすごく忙しくなった。

しかし売り上げ、利益は上がらなかった。
LCCの客は、安いものしか買わない。宿泊費用など100円値上げすると、ピタっとお客は来なくなり、100円値下げするとドッドやってくる。

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| 古本読書日記 | 06:42 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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