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知念実希人    「淡雪の記憶」(角川文庫)

 「神酒クリニック」シリーズ第2弾。天才的洞察力で人の心を見抜く主人公の精神科医師天久翼が活躍する。

 日本を代表する化粧品メーカーの梅沢化粧品の梅沢社長から神酒クリニックに電話があり至急自宅に来るよう呼び出しがかかる。神酒や天久らクリニックのスタッフが梅沢の自宅に駆け付けると、全身ずぶぬれの女性(後で津田美鈴と名前が判明するが)が意識不明の重体で横たわっていた。医療スタッフの蘇生治療で一命はとりとめ意識は回復したが、自分の名前をはじめ記憶喪失になってしまっていた。

 実は美鈴は大手化学品メーカーの研究者としてかって勤めていて、時限爆弾を作ることができた。そして、2つのビルが爆破される。

 あまりにも、私は乱読者のため、本のタイトルは忘れたのだが、時限爆弾に3本の線があり、そのうち1本を切断すれば、爆破を止められるが、残りどれを切断しても、その瞬間に爆破が起こるというシーンがあり、その物語では、どれが爆破を止められる選か推理することで爆破を回避したが、この作品では対象の線が10本あり、1本だけが爆破をとめられるという場面がある。とても推理ではあてられない。

 どの線か、爆弾を製造した人間に教えてもらわねばならない。

天久翼の懸命な説得が最後は製造者に通じて、その線を教えてもらう。この説得の場面は切迫感があり、どきどきしながら読んだ。

 爆破事件があり、有名絵画の盗みあり。いろんなことが次々起こり、スピード満点で面白かった。

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| 古本読書日記 | 06:09 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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