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明野照葉   「東京ヴィレッジ」(光文社文庫)

 主人公松倉明里は玩具メーカーに勤める33歳。彼女には郁人という大手コンサルティング会社に勤める7年越しの恋人がいる。

 明里の実家は、青梅にそこそこの土地と自宅を持ち、少しの農業と雑貨店をやっていた。雑貨店は途中「エニータイム」というコンビニに変わったが、今はまたもとの雑貨屋にもどった。
そんな明里におばさんから電話がくる。最近怪しげな夫婦が、実家に住み着いていると。

住み着いた夫婦は本名かわからないが、深堀夫婦という。明里の両親は穏やかで人を疑うことを知らない。それで住みつかれても追い出すことができないのではと明里は心配になる。

 今に詐欺師深堀にだまされて、家や土地を乗っ取られ一家は放り出されるのではと心配した明里は実家に帰り調べてみる。

 深堀は「エニータイム」の施工をするアサヒ建設に働いていたという。そして家では父や姉の夫光春を使って、どこから仕入れてくるかわからないが、いろんな雑貨や食料品を軽トラに積んで移動販売をしていた。

 そこで、恋人を使って深堀について調査をする。アサヒ建設には深堀という社員はいなかった。しかし出入りの職人に深堀はいた。深堀は腕のたつ職人だったが、パチンコに狂っていて、熱心に勤めない。

 パチンコというのは朝から晩まで毎日のようにしていると、自然と仲間ができる。そんな仲間はまともな人間はいない。居酒屋あたりで酒を飲みながら賭博、整理屋、バッタ屋など怪しげな金儲け情報を交わす。どうも、深堀もそんな仲間のもうけ話にのり、借金をして金を返せず、根城だった錦糸町にいれなくなって青梅にやってきたらしいことを突き止める。

 本を読み進めながら、深堀が錦糸町でどんな悪を行い、青梅に逃れて、どうやって松倉一家を破滅させるのだろうかと少しわくわくしながら読み進む。

 しかし悪にとりこまれてゆく雰囲気はムンムンなのだが、これだという決定的なものは何もでてこない。
残りページ数がどんどん減る。変だ。

 びっくりした。サスペンス、ホラーの明野ではなく、最後は深堀のアイデアで明里や恋人まで巻き込んで新しい人生を歩みだすという希望の物語になっていた。

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| 古本読書日記 | 06:17 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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