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今日の二冊目 「高校殺人事件」松本清張

松本清張 「高校殺人事件」(光文社文庫)
清張が書いためずらしい学生向け青春推理小説。面白いのは文章までがすこしつたなくして学生が書いているようにしているところ。こんな文章は学生は書かないよと思うが、待て、昭和30年代の学生は純粋でこんな稚拙で純粋な文章を書いていたのかもしれない。
 舞台は武蔵野。幽玄でうっそうとした林があり、一歩踏み込んだら迷いもとのところにでるのが難しい。そんなところにある寺が舞台。この幽玄な雰囲気は独歩の「武蔵野」を重ね合わせている。
 この小説に登場する詩作にふけるノッポという学生が印象に残る。清張の自叙伝「半生の記」、清張がTOTOで働いていた時、屈折した自称10歳年上の詩人がでてくる。彼がノッポに投影されている。清張が青春を思い返しながら楽しくこの作品を書いている姿が彷彿させられる。

by はなゆめ爺や

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| 日記 | 16:34 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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