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今日の一冊 「失踪」松本清張

松本清張 「失踪」(双葉文庫)
清張初期中編4編を収録している。
最初の作品「草」が圧倒的に面白い。ある病院の院長と婦長が失踪する。薬局に泥棒がはいり、薬剤師が首をつる。事務長が屋上から飛び降りる。
 病院には肝臓を病んで入院している主人公がいる。そして隣室に変わった男がいて、院長がいなくなったので、期待した治療が受けられないと入院費治療代を2割値引きせよと事務長に迫る。こういったいろんな事件、出来事を主人公の付添婦が、主人公に事細かに面白おかしく教えてくれる。主人公は特に事件にかかわることもなく、傍観者のように対応する。ところが、主人公はすべてことのなりゆきとその背景がわかっている。傍観者のようにふるまった理由も最後にあかされる。犯人は、真相は、物語はどうなるんだと気をもませてとんでもない落ちを清張は用意していた。


by はなゆめ爺や

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| 日記 | 11:35 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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