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今尾恵介   「日本地図の楽しみ」(ちくま文庫)

 日本地図をくまなく鑑賞する。「ムカツク」としか読めない地名、不思議な飛び地や県境など新しい発見を提供する、地図を楽しむための入門書。

 不思議な面白い発見をできるだけ多く紹介する本のためか、どうしてそんなことになってしまったのかの説明が無いか、根拠無しに著者の想像だけで書かれていることが多く、ちょっと消化不良感が残った。

 岐阜県と滋賀県の県境に通称寝物語という地がある。県境は小さな溝。滋賀県側に25軒、岐阜県側に5軒の家がある。本当に小さい溝のため、県境を挟んで寝物語ができるということで土地の名前がつけられたそうだ。だけど、県は異なる、それぞれの家は、岐阜県側の家では美濃方言をしゃべり、滋賀県側の家では近江方言をしゃべるそうだ。

 汽車や電車が普及する前には、馬車鉄道が一般的に利用されていたことは知っていた。馬車がレールの上を走るのだ。

 びっくりしたのだが、千葉県には県営で4つの馬車ならぬ人車鉄道が大正元年まで営業されていた。それが個人経営となった。レールの上の客車を人間が後ろから押して動かす。流石に人力では近代交通機関には成りえず、全線が昭和2年までに廃線となった。

 また小田原―熱海間にも4時間もかかる豆相人車鉄道があったが、軌間を広げて蒸気機関車の走る軽便鉄道に改良する工事が行われた。
 芥川龍之介の「トロッコ」はこの工事を見て生まれた。

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| 古本読書日記 | 06:55 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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