FC2ブログ

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

今日の一冊 「草の陰刻」松本清張

松本清張 「草の陰刻」(講談社文庫)
愛媛松山地検の地方支所でおきた怪火事件で一人の事務官が焼死する。そんな小さな事件が清張の大構想に沿って、山口組を思わせる暴力団の暗躍、その上に乗っかる政治家の犯罪まで事件が拡大してゆく。
 この作品を書いた昭和39年、清張は官僚の腐敗を暴く昭和史発掘を描き、社会悪にたいしての怒りが頂点に達していたとき。脂がのりきり面白い作品に仕上がっている。
 ただ、どの時代も同じだが、政治家、官僚、大悪人たちはいつも逃げることができるようになっている。この作品も、その虚しさをもって完結する。それこそが現実だと清張はいうのかもしれないが、虚しい風が吹く。
 清張は、新聞、雑誌に連載する作品がたくさん。この作品も読売新聞の連載小説。講談社がこれを上下に分冊してないため、730ページもある膨大な本になっている。
 重い、腕が疲れて痛い。まだ同様の厚さの本が4-5冊未読である。

by はなゆめ爺や

にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村

| 日記 | 15:09 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT














PREV | PAGE-SELECT | NEXT